ペナントリボンに文字入れができる優勝カップ

優勝カップについているペナントリボンには、必ず大会名や優勝者名が入ることになります。大抵の場合、筆書きで書かれることが多いです。筆書きはいかにも日本的で、重厚さや味わいもひとしお深くなります。毛筆での手描きの美しさもあり、もらう側も何となく嬉しくなるものです。しかし、毛筆で文字を書ける人は、少なくなっています。
プロの書家に頼むという方法もありますが、その場合はそれだけの料金が発生することになります。そこで次の方法としては、字の上手な人がマジックペンなどを使って書くという方法です。毛筆に比べると重厚さやありがたみが薄れますが、それでも文字がきれいならば問題はないでしょう。さらに、印刷するという方法もあります。どの方法を取るかは主催者の判断に任せられます。

毛筆の場合の文字の書き方

毛筆に自信がある場合は、自分で書いてみるのも良いでしょう。その場合の書き方としては、まずペナントリボンと同じ大きさの紙を用意します。その紙にどんな配置で書くかというレイアウトをします。決していきなり本番で書いてはいけません。失敗したときに取り返しがつかなくなります。
レイアウトは毛筆だけではなく、マジックペンなどで書くときも同様です。ここで重要になるのは、文字の大きさ、文字同士の間隔、上下の余白です。文字の大きさは、ペナントリボンの長さと幅にも関係してきます。また、大会名や主催者名など、書く言葉によって文字の大きさを変えることも重要です。全部が同じ大きさだと平面的になって、リズム感が失われ、面白くない字面になってしまうからです。通常だと大会名は小さく、優勝の文字は大きくなります。また、上部の空間は1文字ほど空け、下部空間は1文字半ほど空けるほうが良いでしょう。下書きを何度か書き、満足のいくものができたら、それを横目に見ながら実際に書くことになります。なお、ライトテーブルがあれば、下書きの上にペナントリボンを重ねて書くとより書きやすくなります。

文字を滲ませない方法

布の上に文字を書く場合、どうしても滲んでしまいます。これは毛筆であってもマジックペンであっても同様です。しかし、こんな場合には滲まないための工夫があります。まず、毛筆の場合ですが、墨汁は布地専用のものを使うことです。これを使うと滲みません。また、布は紙と違って筆がスムーズに運びませんので、丁寧にゆっくりと書きます。こうすることで墨が玉になったりすることを防げます。さらに筆がうまく動かないので、文字がかすれやすくなります。こんな時には、こまめに墨を足して書きましょう。
マジックの場合は、インクがなくなりそうな古いものを使うという方法があります。これはインクの出が悪くなっているので、ちょうどよい状態で書けるということです。さらに油性ペンではなくて水性ペンを使うという方法もあります。油性のものは表面張力が弱い性質上、どうしても滲んでしまうのです。
優勝カップのペナントリボンに文字を書く方法はいろいろありますが、自分で書くにはなかなか難しいものがあります。そこでお勧めなのが、優勝カップの販売会社に依頼することです。これは印刷という方法になりますが、書体や色も指定できるので、一番便利で簡単です。